介護はひとりで行うものではありません。ニチイケアパレスでは、介護職・看護師・ケアマネジャー・ホーム長など、さまざまな立場のスタッフが力を合わせてお客様と向き合う「チームケア」を大切にしています。同じホームで働く2人に、チームケアについて語ってもらいました。
※2023年7月取材時の内容です
同じホームで働くようになって、もう2年になるね。お互いこの4月に昇進して、立場が変わって。
私は菊島さんのことをすごく頼りにしているよ。視野がとても広くて、私が気づかない細かいところまで見てくれているし、どんな状況でも絶対にお客様を優先する。本当に安心感があります。
ありがとうございます。私は一度「こう」と決めたら譲れない頑固なところがあるので、橋間さんの柔軟な考え方に助けられています。考えすぎてなかなか動き出せないこともありますが、橋間さんはまず実践して、動きながら考えていきますよね。
私もそんなふうに、もっと柔軟に考えられるようにならなくてはと思っています。
私は介護チーフになって、よりまとめ役に近くなった気がします。もちろんお客様の介護も担当しますが、スタッフのシフトを作ったり、介護サブチーフや統括チーフと相談して介護の方針を決めたりと、「チーム」を意識することが多くなりました。
橋間さんはどうですか?
私は、介護だけじゃなく他の職種のことまで考えるようになったのが一番の変化かな。
看護師やケアマネジャー、生活相談員とどう連携するかーー。「チーム」の範囲が広がったかんじ。
職種が変わると、視点が違いますよね。
例えば、介護としては毎日を楽しく過ごしてほしいから、アクティビティには積極的に参加してほしい。
でも、看護師の視点では、病気があるのなら安静にしていてほしい、と考えるかもしれません。
作業療法士は、体を動かした方がいいと言うかもしれないしね。誰が正しい、誰が間違っているというわけではないから、結論を出すのが難しいこともあるけれど、それがチームで働く意義だよね。
ええ、お客様のためになるのが一番ですから。
いろいろな角度からの意見が聞けるのはありがたいです。
お看取りの段階で入ってきたお客様が、歩けるまでに回復されたのは、「チームケア」を感じたなぁ。
入居された時、ほとんどお食事ができなかったのが、だんだん固形物を食べられるようになってきたんでしたね。
体調が回復して「食べられそう」となったら、看護師にすぐ報告して。
そうそう。作業療法士も検査をしてくれて、最後には食堂まで歩いていらっしゃって。
生活相談員は密にご家族との連絡を取ってくれていたし、チームだからこそできるケアだったと思う。
シフト勤務のため、伝えたい相手が目の前にいない時にも、情報共有がしっかりできているので安心ですよね。引き継ぎで伝言したり、メモを渡したり……。
そうだね。特に気をつけてほしい、注意してほしい時は、情報発信をこまめにしたり、会議で改めて注意を呼びかけたり。仕組みが整っているよね。
時には意見がぶつかることもあるけれど、みんなの真ん中にお客様がいらっしゃるから、自然とまとまるのかもしれないね。
そうですね。「お客様の役に立ちたい」というシンプルでまっすぐな思いを持っている人ばかりだと思います。
そうだね。忙しくても、声をかけるとみんなすぐに聞いてくれる体制があるから、ちょっとしたことでも話しやすくてありがたいなぁ。
新規ホームで、「皆で作っていこう」という意識が良かったのかもしれませんね。
トップダウンではなく、「みんなで考えよう」という空気があって。
統括チーフとしては、いつでも話しやすい、言いやすい雰囲気を作るように心がけていこうと思っているよ。
全員が「お客様の笑顔と幸せの実現」という理念をきちんと理解して動いているような気がします。
同じ想いを持っているから、自然とチームとしてまとまっていくのかもしれませんね。